このページの監修医師
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「リンパ浮腫」という疾患についてご存知でしょうか。
主に婦人科がんの治療時に「リンパ節郭清(かくせい)」といって、がんの転移を防ぐ目的でがん周辺のリンパ節も同時に摘出する事が原因で、リンパの流れが滞り、手足などにむくみが生じる疾患の事を言います。
本記事では「リンパ浮腫」について治療法なども含めてわかりやすく解説します。
目次
私たちの体の中には、血液が流れる血管のほかに、「リンパ管」という管が網の目のように張り巡らされています。
リンパ管の中を流れる「リンパ液」は、血管からしみ出た余分な水分や、タンパク質、老廃物などを回収する大切な役割を担っています。
そして、リンパ管の途中には「リンパ節」という場所があり、細菌やウイルスなどの外敵と戦う免疫細胞が集まっていて、私たちの体を守ってくれています。
このリンパ液の流れが、様々な原因で悪くなってしまうと、リンパ液が体の組織に溜まって「むくみ」が起こります。この状態が「リンパ浮腫」です。
リンパ浮腫には、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
原発性リンパ浮腫 | 生まれつきリンパ管やリンパ節の形がうまく作られていないことが原因で起こるリンパ浮腫です。 |
二次性(続発性)リンパ浮腫 | がんの手術でリンパ節を切除したり(リンパ節郭清)、放射線治療を受けたりした後に起こるリンパ浮腫です。特に、乳がん、子宮がん、卵巣がんなどの婦人科がん手術後に多く見られます。 |
リンパ浮腫になると、腕や足がむくんで太くなるだけでなく、だるさや重さ、痛みを感じることがあります。また、皮膚が硬くなったり、感染症(蜂窩織炎)を起こしやすくなったりすることもあります。蜂窩織炎は、皮膚が赤く腫れて熱を持ち、痛みを伴う感染症で、リンパ浮腫を悪化させる原因にもなります。
リンパ浮腫は、一度発症すると完全に治すのが難しい病気です。しかし、早期に発見して適切な治療を続ければ、症状の悪化を防ぎ、より良い状態を保つことができます。
早期発見のためには、以下のことを心がけましょう
リンパ浮腫の治療には、大きく分けて「保存的治療」と「外科的治療」があります。
リンパ浮腫の基本的な治療法で、以下の4つを組み合わせて行います
スキンケア | 皮膚を清潔に保ち、乾燥や傷を防ぎます。保湿剤の使用も推奨されています。 |
医療リンパドレナージ | 専門家による優しいマッサージで、リンパ液の流れを良くします。 |
圧迫療法 (弾性ストッキング) |
医療用の弾性ストッキングや包帯でむくみを抑えます。 |
圧迫下での運動療法 | 圧迫した状態で運動を行い、筋ポンプ作用を利用してリンパ液の流れを促進します。 |
リンパ液の流れを改善するための手術で、主に以下の方法があります
リンパ管静脈吻合術(LVA) | リンパ管と静脈をつなぎ合わせて、リンパ液が静脈に流れるようにする手術です。 顕微鏡下で行う難しい手術ですが、局所麻酔で行う事ができ、手術時間は2〜3時間程度で「リンパ節移植」と比較すると患者様のご負担を軽減できる手術になります。 |
リンパ節移植 | 健康な部位からリンパ節を移植して、リンパの流れを再建する手術です。 通常は全身麻酔、入院で施行することが多く、患者様のご負担が大きい治療方法ですが、高い治療効果も見込まれるため、画像検査の結果次第ではお薦めする場合もあります。 |
減量手術 | 脂肪吸引などで、むくみによって大きくなった腕や足を小さくする手術です。 |
もし、あなたやあなたのご家族がリンパ浮腫の症状でお悩みなら、当社の提携医療機関である銀座リプロ外科をご紹介出来ます。銀座リプロ外科は、リンパ浮腫の治療を行うクリニックで、以下のような特徴があります
リンパ管静脈吻合術(LVA)などの高度な手術を、熟練した医師が行っています。特に、マイクロサージャリーという非常に細かい手術を得意としており、0.5mm以下の血管やリンパ管をつなぎ合わせることができます。
リンパ管静脈吻合術(LVA)を局所麻酔で手術を行うため、入院の必要がなく、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
リンパ浮腫の早期診断に役立つインドシアニングリーン(ICG)蛍光リンパ管造影検査を行っています。この検査は、ごく初期のリンパ管の変化を捉えることができるため、早期の治療に繋げることが可能です。
患者さんの体やむくみの状態に合わせて、当社が開発・製造を行う完全オーダーメイドの弾性ストッキングを提供しています。
これにより、圧迫による痛みやしびれを防ぎ、より効果的な治療が可能です。
このストッキングは、機能性と快適さを兼ね備えており、特にリンパ浮腫やがん治療後のケアに有用なアイテムとして、患者様に優しい製品です。
陰部にリンパ浮腫の症状がある場合、フェミクッション ハピネスを併用することで、陰部を優しく圧迫しリンパ液の貯留を防ぎ、リンパ小疱(リンパショウホウ)のリスク軽減が期待できます。
【 ご導入は銀座リプロ外科の「リンパルーム予約」が必要になります 】
◆銀座リプロ外科へのアクセス◆
〒104-0061 東京都中央区銀座2-8-19 FPG links GINZA 6F
銀座リプロ外科は完全予約制です。ご予約・お問い合わせは以下からお願いします。
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永尾 光一 先生
東邦大学 医学部教授(泌尿器科学講座)
東邦大学医療センター大森病院 リプロダクションセンター
東邦大学医療センター大森病院 尿路再建(泌尿器科・形成外科)センター長
昭和大学にて形成外科学を8年間専攻。その後、東邦大学で泌尿器科学を専攻し、形成外科・泌尿器科両方の診療科部長を経験する(2つの基本領域専門医を取得)。得意分野はマイクロサージャリーをはじめとする生殖医学領域の形成外科的手術。泌尿器科医の枠を超えた細やかな手術手技と丁寧な診察で、様々な悩みを抱える患者さんから高い信頼と評価を得ている。
所属医療機関
株式会社三井メディカルジャパン 代表取締役
三井 桂子
株式会社三井メディカルジャパン 代表取締役。日本における女性疾患についての認知や理解度の低さに危機感をおぼえ、医療機器開発に着手。子宮脱をはじめとする骨盤臓器脱の治療に用いる「フェミクッション」を開発し、三井メディカルジャパンを通じて発売。
スターターキット ライトネット購入限定
まずは試してみたい
という⽅に!
セット内容
・サポーター1枚(ミディベージュサポーター)
・クッション 3個(S・M・L各サイズ1個)
・布製ホルダー(フリーサイズ3枚)
・洗浄栓
※スターターキット ライトをご選択の方はミディベージュサポーターのみとなります。
スターターキット
普段の⽣活でしっかり
使いたい⽅に!
セット内容
・サポーター1枚(次の項目で種類・サイズを選択ください)
・クッション 6個(S・M・L各サイズ2個)
・布製ホルダー(フリーサイズ3枚)
・洗浄栓
※コットンの特注サイズは現在在庫切れです。