COLUMN

ウロギネコロジーとは? | 三井メディカルジャパン:医療機器の製造・販売
ウロギネコロジーとは英語のウロロジー(Urology 泌尿器科)とガイネコロジー(Gynecology 婦人科)が合わさった造語です。泌尿器科と産婦人科の境界領域にある病気に関する診療科で、女性の骨盤底のさまざまな疾患を対象とし、診療を行う科です。

産婦人科との違い

産婦人科には、産科と婦人科があります。妊娠・出産では産科、その後の婦人科検診や、婦人科癌、子宮に係わる疾患は婦人科の診療領域です。
骨盤底の支持組織の脆弱による疾患、つまり尿漏れや骨盤臓器脱などは対象とはされていませんでしたが、ウロギネコロジストは、これらの疾患をトータルで診ることができます。

担当する領域

病名・症状 担当する科目
子宮脱 婦人科
膀胱瘤(膀胱脱) 泌尿器科
尿漏れ 泌尿器科
直腸瘤 大腸肛門科、消化器外科

女性の性器は4~5㎝ほどですが、対象とする疾患により、その診療科は多科に渡っていました。これらをトータルで診療および治療をできるのが、ウロギネコロジーという専門性の高い診療科です。

ウロギネコロジーが発展した経緯とこれから

欧米ではウロギネコロジーは診療科として確立していますが、日本ではこれまでウロギネコロジーを専門治療する病院はほとんどありませんでした。
本邦でも高齢化社会を迎え、腹圧性尿失禁、過活動膀胱をはじめ、骨盤臓器脱など女性の骨盤底筋の機能低下により引き起こされる疾患が増えて参りました。10年ほど前から、泌尿器科と婦人科の境界にまたがる疾患を治療する専門の科を設置して診療に当たる病院が増えています。

三井メディカルジャパンでご紹介が可能なウロギネコロジー外来

ご紹介可能な外来や病院名を、
・病院名
・住所
・お問合せ先
・外来や病院のURL
とともに記載します。

 

東邦大学医療センター
大森病院泌尿器科教授
永尾光一先生
〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL. 03-3762-4151
https://www.omori.med.toho-u.ac.jp/

 

カレスサッポロ時計台記念病院
時計台記念クリニック
女性総合診療センター長
藤井美穂先生
〒060-0031
北海道札幌市中央区北一条東1丁目2番3号
TEL011-251-1221
http://www.tokeidaihosp.or.jp/

 

東京女子医科大学東医療センター
骨盤底機能再建診療部長
巴ひかる先生
〒116-8567
東京都荒川区西尾久2-1-10
TEL03-3810-1111
https://twmu-mce.jp/

 

名古屋第一赤十字病院
女性泌尿器科部長
加藤久美子先生
〒453-8511
名古屋市中村区道下町3丁目35番地
TEL052-481-5111
https://www.nagoya-1st.jrc.or.jp/

 

第一東和会病院
ウロギネコロジーセンター長
竹山政美先生
〒569-0081
大阪府高槻市宮野町2-17
TEL072-671-1008
https://www.towa-med.or.jp/first_hospital/

 

原三信病院
泌尿器科部長
武井実根雄先生
〒812-0033
福岡県福岡市博多区大博町1-8
TEL092-291-3434
https://www.harasanshin.or.jp/

 

医療法人真栄会 泌尿器科専門
にいむら病院 理事長
新村友季子先生
〒890-0046
鹿児島県鹿児島市西田2-26-20
TEL099-256-6200
http://niimura-hp.or.jp/

 

日本橋骨盤底診療
所長
安倍弘和先生
〒103-0027
東京都中央区日本橋2-1-10 柳屋ビルディングB2階
TEL03-6262-5389
https://npfclinic.jp/

(順不同)

提携医療機関
https://urogyne.jp/medical_institution/

この記事の監修医師

永尾 光一

永尾 光一 先生

東邦大学 医学部教授(泌尿器科学講座)
東邦大学医療センター大森病院 リプロダクションセンター
東邦大学医療センター大森病院 尿路再建(泌尿器科・形成外科)センター長

昭和大学にて形成外科学を8年間専攻。その後、東邦大学で泌尿器科学を専攻し、形成外科・泌尿器科両方の診療科部長を経験する(2つの基本領域専門医を取得)。得意分野はマイクロサージャリーをはじめとする生殖医学領域の形成外科的手術。泌尿器科医の枠を超えた細やかな手術手技と丁寧な診察で、様々な悩みを抱える患者さんから高い信頼と評価を得ている。

所属医療機関

この記事の執筆者

三井 桂子

株式会社三井メディカルジャパン 代表取締役

三井 桂子

株式会社三井メディカルジャパン 代表取締役。日本における女性疾患についての認知や理解度の低さに危機感をおぼえ、医療機器開発に着手。子宮脱をはじめとする骨盤臓器脱の治療に用いる「フェミクッション」を開発し、三井メディカルジャパンを通じて発売。

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