COLUMN

フェミクッションの使い方
フェミクッションは、子宮脱や膀胱瘤など、骨盤臓器脱の治療と予防を目的とした医療機器です。子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤、小腸瘤などすべての骨盤臓器脱にお使いいただけます。
フェミクッションは正しい使い方をすることでその効果を発揮します。ここでは、フェミクッションの正しい使い方についてご紹介しています。

フェミクッションの使い方を動画で見る

フェミクッションの使い方を紹介した動画がございます。ぜひこちらも併せてご覧ください。

フェミクッションの構成品

フェミクッションは複数の構成品があります。
初回購入時はセットでお届けしておりますが、消耗品につきましてはお電話やFAXもしくは追加購入フォームより追加をお求めください。

サイズの選び方

フェミクッションのサポーターはI・II・IIIと3種類ございます。適切なサイズをお選びください。
それぞれのサイズはフェミクッションのページ内、「サポーターのサイズ選定」をご覧ください。

注意事項:
・サポーターは腰回りのサイズに合わせて選定する
・腰骨の上、または、下から引っ張っても下がらない場所で測る

フェミクッションの装着方法

フェミクッションの正しい装着方法をご紹介します。

装着時の姿勢について

最初は寝た状態で装着することをお勧めいたします。

ホルダーにクッションをセット

クッションSとホルダーを取り出し、セットします。この時、前と後ろの幅を確認しながら、前後を間違えないように取り付けてください。
衛生的にお使いいただくために、前と後ろを区別しております。
※クッションの横幅が広い方が前です。

こちらをホルダーのポケットより差し込んでください。同じように後方も差し込みます。これでクッションとホルダーのセットは完了です。

ホルダーをサポーターに固定

寝た状態で、サポーターを膝まで履きます。この時、両膝を立て開き気味にします。

股の面ファスナーのテープを剥がしてください。片方の手で膣口を少し開きます。もう一方の手でホルダーを持ちクッション部分を膣口に当てます。

膣に潤いのない場合は、市販のゼリーやベビーオイルを数滴クッションに垂らしてお使いください。

全体を持ち上げ、サポーターを履きます。

立ってベルトの固定をします。
初回は予めベルトを最大幅まで広げておいてください。
ベルトは腰骨に引っかかる位置で、長さを調整します。横のベルトを支軸に、縦のベルトを引き上げます。調整金具を下げることにより、全体が持ち上がります。ベルトは腹圧がかかっても伸びないので、しっかり支えることができます。
これで固定は完了です。

上手にお使いいただくために

ここでは、フェミクッションを上手にお使いいただくためのポイントをご紹介します。

①臓器を体内に戻した状態で履く

臓器を体内に戻すことを還納(かんのう)と言います。臓器を還納した状態でクッションを当て、サポーターを履いてください。
臓器が出ている状態でクッションを当てると、擦れて膣粘膜に対して刺激になってしまうことがあります。

②腰骨にピッタリ合うように横のベルトを調整

横のベルトが緩いと、腹圧がかかった時に、臓器が押し出されてしまいます。

③縦のベルトの調整

縦のベルトを調整するときに、股が持ち上がり、押さえられていると感じる位置で調整することが大切です。緩いとクッションがずれ、臓器が押し出される原因となります。

以上の3つを正確に行うことにより、どの様な動作でもクッションは膣口に密着し、臓器を体内に保持することができます。

膣にうるおいのない場合

閉経後など、膣にうるおいがない場合には、市販のゼリーやベビーオイルを併用してください。

かぶれてしまった場合

骨盤臓器脱はもともとかぶれやすいため、かぶれてしまった場合は病院で軟膏を処方していただいてください。

この記事の監修医師

永尾 光一

永尾 光一 先生

東邦大学 医学部教授(泌尿器科学講座)
東邦大学医療センター大森病院 リプロダクションセンター
東邦大学医療センター大森病院 尿路再建(泌尿器科・形成外科)センター長

昭和大学にて形成外科学を8年間専攻。その後、東邦大学で泌尿器科学を専攻し、形成外科・泌尿器科両方の診療科部長を経験する(2つの基本領域専門医を取得)。得意分野はマイクロサージャリーをはじめとする生殖医学領域の形成外科的手術。泌尿器科医の枠を超えた細やかな手術手技と丁寧な診察で、様々な悩みを抱える患者さんから高い信頼と評価を得ている。

所属医療機関

この記事の執筆者

三井 桂子

株式会社三井メディカルジャパン 代表取締役

三井 桂子

株式会社三井メディカルジャパン 代表取締役。日本における女性疾患についての認知や理解度の低さに危機感をおぼえ、医療機器開発に着手。子宮脱をはじめとする骨盤臓器脱の治療に用いる「フェミクッション」を開発し、三井メディカルジャパンを通じて発売。

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