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骨盤臓器脱になったとき、セックスは続けられますか?

骨盤臓器脱の方の性交自体は可能ですが、挿入困難、痛み、悪臭のため恥ずかしいなど、精神的にも肉体的にも負担がかかります。また、パートナーに病気のことを知られたくない方も多く、性交の機会を持つことにより、それを知られてしまうという心配を抱えている方が多くいらっしゃいます。
 
悪臭なども伴うことから、恥ずかしさのため、積極的にはなれないという方も多いようです。
 
「レイプされているかのように辛いのだけど」というご意見も沢山寄せられます。

骨盤臓器脱にかかったあと、性交時につらい症状

骨盤臓器脱の方の性交は、精神的にも肉体的にも苦痛が伴います。挿入自体がとても難しく、また、無理に挿入しようとすると、激痛をも伴います。また、これらの患者様は、日ごろより膣粘膜が傷ついているため、痛みや出血などの症状もあります。性交時は男性側の運動により、更に膣粘膜の状態が悪化してしまいます。
骨盤臓器脱があるとおりものも多くなるため、悪臭もきになり、恥ずかしい思いをしてしまいます。

性交時に気をつけるべきこと

あらかじめ、何らかの方法で、出ている臓器を体内に戻した状態で男性を受け入れるようにすると良いでしょう。挿入するときは、潤滑ゼリーをたっぷり使うと、膣粘膜への刺激も軽減できます。
骨盤臓器脱の方では、リングペッサリーを入れている人も多く、挿入時に男性側が異物に触れてしまい、本来の目的を果たせない場合も多いようです。パートナーがいて、性交の機会のある方は、リングペッサリーを自己脱着できるようにしておくと良いでしょう。

「フェミクッション」で緩和することも一つの方法

性交の機会がある方には、フェミクッションがお薦めです。フェミクッション装着により、日ごろより臓器を体内に収めておくことができます。フェミクッションを継続しようすることにより、臓器が落ちにくくなるので、性交時に下着を脱いでも落ちてくることはなく、スムースに性交渉を行うことができます。また、フェミクッションを使用することにより、ご主人やパートナーに病気のことを知られずに過ごされている方も多くいらっしゃいます。

フェミクッションについて詳しくはこちらをご覧ください。

この記事の監修医師

東邦大学 医学部教授(泌尿器科学講座)
東邦大学医療センター大森病院 リプロダクションセンター
(泌尿器科)センター長

永尾 光一 先生

昭和大学にて形成外科学を8年間専攻。その後、東邦大学で泌尿器科学を専攻し、形成外科・泌尿器科両方の診療科部長を経験する(2つの基本領域専門医を取得)。得意分野はマイクロサージャリーをはじめとする生殖医学領域(主に陰茎・陰嚢)の形成外科的手術。泌尿器科医の枠を超えた細やかな手術手技と丁寧な診察で、男性不妊症をはじめとする様々な悩みを抱える患者さんから高い信頼と評価を得ている。

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